現在、あるサービス業を営む経営者さんからマーケティングの相談を受けています。某地方都市で店舗を営む経営者さんは、今の営業時間の午前10時から午後6時をキープしたまま売上を増やしたいと望んでおられます。果たして、それは可能でしょうか。

当方の拙い経験によれば、それは非常に難しいです。実質営業時間8時間でそれなりの利益を上げられるビジネスは、なかなか見つからないと思います。もちろん、開口一番の私のアドバイスは「営業時間を増やしましょう」でした。

既存店舗での営業に加え、ネット通販でもやればいいじゃないかという声も聞こえてきそうです。でも、これも私の拙い経験によれば、ネット通販でもそれなりの売上と利益を上げるためにはそれなりの時間を費やす必要があるのです。

ニューヨークタイムズが報じたところによると、アメリカの小物品販売サイトEtsyで、ベストセラーとなった人々の全員が1日13時間以上働いていたそうです。Etsyに登録するアイテムを製造し、写真を撮り、説明文を書き、注文が来たらひとつひとつ丁寧に対応し、品物を梱包して発送する。簡単な仕事ではないですよね。

結局のところ、Time is money という西洋の古い諺に帰結してしまいますが、要はそういう事なのでしょう。厳しい言い方かも知れませんが、消費者のニーズを無視して、現在の営業時間を固定化して売上を増やしたいと望むのは、ものすごく傲慢な発想だと思います。

売上を増やすには営業時間を増やし、しかも消費者のニーズのある時間に合わせる事が必要条件です。でも、それは十分条件ではないのがビジネスの難しいところなのですよね。