終末期のダイエーにコバンザメとしてくっついた激安八百屋のケースは、ダイエーと言う巨大ビジネスの終焉において、ダイエーの構造的欠陥を補うかたちで瞬間的に成立できたビジネスであるとも言えると思います。

ダイエーの経営破綻の原因については百説ありますが、私はダイエーの掲げたEDLP(Every Day Low Price)戦略破綻と不動産バブル崩壊の一致が最大の原因だと考えています。不動産バブル崩壊により、EDLP戦略の遂行または徹底が不可能となったダイエーに対し、 ファミリービジネス的にEDLP戦略を実現できた激安八百屋がダイエーに代わって登場してきた、と見るのが自然だと思います。

つまり、何らかの原因により従来の経営戦略が有効でなくなった、あるいは完全に機能しなくなった企業に対し、その有効でなくなった部分、あるいは完全に機能しなくなった部分をコバンザメとして補う、というイメージです。

あるいは、戦略上機能的に欠陥または問題のあるケースに対して、最初から
コバンザメとして補うといったケースも考えられます。少し前、某コンビニが中国地方の某ロードサイドに集中的に出店した際、コンビニ弁当を忌避したがるお客のニーズに対し、コンビニの隣に弁当屋が出店して暖かい弁当を提供したケースがあったそうです。

「コンビニ弁当」にネガティブなイメージを持つトラックドライバーなどがターゲットだったのかと想像しますが、一方で中国人も冷えた弁当を絶対に食べないそうなので、こうしたケースは現代の中国などにおいても有効な戦略なのかもしれません。

以上のケースは、主体の既存の戦略の欠陥を外部から補う「ネガティブなコバンザメ戦略」と言えるかもしれません。主体の戦略的欠陥を前提とする以上、この戦略は主体の経営が破綻するまで、あるいは欠陥が修正されるまでの間限定的に有効な戦略とも言えるでしょう。その意味において、この戦略が経済合理的にみてどうなのか、トータルでどれだけ儲かるのかを検証する必要はあると思われます。

(続く)

 

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