新規事業の種の研究 S工業の事例⑥

S工業の事例は、ゼロベースからアイデアやコンセプトを生み出し、ひとつのニュービジネスをつくり上げていったと言うよりは、既存のサプライチェーンの中に生じた課題や問題点を解決してゆこうと経営者が志向した結果生まれた新規事業であると言えるでしょう。

S工業の事例をご覧になられて、「なんだ、こんなの当たり前の話ではないか」と思われた方も多いと思います。実際、S工業の事例は、当たり前に行うべきことを当たり前に行う事によって新規事業が生まれたケースだからです。

しかし、コンサルタントとして色々な会社を見てきましたが、この、「当たり前のことを当たり前に行う」事が出来ていない会社、または事例が思いのほか多いのも事実なのです。実に多くの会社、事例において「何が問題なのか」「何が克服すべき課題なのか」「何を改良・改善すべきなのか」といった問題意識すら持たないで日々の仕事が綿々と続けられるケースが非常に多い。

S工業のS社長は、普段から「どうすれば市場により効果的にアプローチできるか」「どうすれば見込み客リストを最大効率的に活用できるか」「どうすればユーザーと消費者の満足度を高められるか」といった問題意識を持ち続け、その視点から株式会社Hの不活動を見て「問題あり」としたのです。その意味において、S工業のXシステム事業は、S社長の問題意識があったからこそ誕生したと言えるのです。

私の個人的な思想としては、新規事業とは、S工業の事例のように自然なかたちで誕生するのが最善であると思います。水の流れのように、自然に消費者ニーズや課題とぶつかり、素朴な問題意識をもってそれらに対峙して解決策を提示してゆく。そうした流れで生まれる新規事業は、本質的な意味において非常な力を秘めていると思います。

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