新規事業の種の研究 S工業の事例③

アメリカから日本に初めてXシステムを導入したH株式会社は、Xシステムで使われる資材の国内生産を開始し、メーカーとなります。そして、S工業はH株式会社の主要提携施工会社として実績を積み、日本でも有数の工事件数を有するようになります。

一見順調であったH株式会社は、実際のところ社長の乱脈経営がたたり、資金繰り難に陥っていました。Xシステムの成功により相応の売上を獲得したH株式会社は、そのような会社に往々にして見られるように、冗長経費の乱費が一般化し、営業赤字に転落していました。H株式会社の社長は現場叩上げの快男児でしたが、経済感覚に乏しく、経費を私的にも流用して会社の経営を悪化させていったのです。

やがて2008年にH株式会社は地裁に破産を申し立て、倒産しました。H株式会社のXシステム事業は間を置かずに被承継会社の株式会社Hに引き継がれ、S工業は株式会社Hから資材の供給を受けるようになります。株式会社Hの社長には、H株式会社の社長の友人で腹心のY氏が就任しました。

株式会社Hは、破綻した株式会社HからXシステムの事業、取引先、製品在庫、原料在庫の一切を引き受け、事業を承継しました。一方、Y社長には業界経験がなく、株式会社Hは従来からの仕事を脈々と続けることに終始しました。

Xシステムの国内最大独立系メーカーであったH株式会社は、ある種殿様商売に徹していたところがあり、新規顧客の対応が不十分である等々、営業的には様々な問題を抱えていました。そして、それらの問題を抱えたまま、株式会社HはH株式会社のXシステム事業を承継したのです。

(続く)

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